北極

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「浮上!」 艦長の命令と共にメインタンクから海水が排出され、ゆっくりと艦が浮上を開始する。 そして、深度が50メートルになった辺りで艦は浮上を止めた。 「一番発射!」 「バシュー」 「ドォォォンンン」 艦長の命令で前部魚雷発射管から魚雷が発射され、魚雷が氷河に浮かぶ分厚い氷に命中した。 「深度10メートルまで浮上せよ。」 氷に開けられた穴に向かって、大型の潜水艦が浮上していく。 「よし・・・。」 「司令塔深度に浮上するぞ。」 「ザザァー」 慎重に浮上を続けると、艦長は海上に司令塔を出させた。 「急いで穴を広げるぞ!」 艦長が号令を掛けて、乗組員達は慌ただしく作業を開始した。
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