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「ヒューー」
「ガタガタガタ・・・」
しばらく基地に向かって飛んでいると、徐々に真っ直ぐ飛ぶことが難しくなってきた。
原因は乱気流による不規則な風の流れで、これが補助翼などを無理矢理動かしてパイロットを邪魔していた。
「乱気流による風の抵抗が激しい・・・。」
「真っ直ぐ飛ぶので精一杯だ・・・。」
坂井は言った。
ガタガタと振るえる操縦桿を押さえても、尾翼が風で押されてあらぬ方向に機体が動いてしまう。
「頑張るんだ。」
「もうすぐ見えるはずだ・・・。」
振るえる操縦桿を必死に押さえながら、ハルトマンは言った。
誘導電波は途切れる気配を感じさせずに、ハルトマン達に基地の位置を知らせ続ける。
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