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乱気流の中を高速で降下しながら、ハルトマン達は基地に近付いていく。
「ガタガタガタ・・・」
嫌な音が機体の様々な場所から鳴り始め、パイロットの恐怖心を増幅させる。
「ぐっ・・・。」
そんな恐怖に襲われながら、機体が風で押し返されないように坂井は力強く操縦桿を押さえた。
「乱気流から抜け出せたようだが、ここからが“本番”だ。」
ハルトマンは目前の敵の基地を見た。
敵の基地の滑走路の上下は幅が狭く、とても高速で通過出来るとは思えない。
だが、そんな事を気にする暇も無くハルトマン達は低空を飛行し続け・・・。
機体が水平な状態で通過出来るように角度を整えた。
「何だ?」
外から聞こえてきた轟音で、基地に居た人間が異変を感じ取った。
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