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「フラップダウン。」
「着陸ギアを下げろ。」
機長が副操縦士と共に爆撃機を降下させ始め、その様子は地上から確認する事が出来た。
「爆撃機が戻ってきたぞ!」
「何か合図を送って爆撃機を着陸させるな!」
そう司令官が言うと、兵士がサーチライトを使って発光信号を送り・・・。
「機長、発光信号を確認しました。」
「何か言っています・・・。」
吹雪の中の発光信号は、肉眼で確認出来るほど鮮明には見えない。
「燃料が少ないが・・・。」
「何か命令か?」
機長は考えていた。
緊急事態が発生して基地に降りれないのか、それとも単に作戦の変更か・・・。
もしも作戦の変更だったとしたら、指示を無視して強行着陸をする必要がある。
何故なら、残りの燃料がほとんど無く・・・。
着陸しなければ墜落してしまうからだ。
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