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「ピッピッ」
「ピー」
爆撃機が10機ほど放置された滑走路に、眩い閃光が広がる。
「ドッドォォォーン」
小型爆弾が連続で爆発し、爆撃機に積まれた爆弾が次々に誘爆していき・・・。
「ゴォォォォォォォォ」
爆発の衝撃で周辺の山が揺さぶられ、複数の雪崩を発生させた。
その複数の雪崩は地上に不時着した爆撃機を巻き込み・・・。
爆発で脆くなった基地が、氷山の重みに耐えられずに潰れていく。
「基地の破壊に成功したようだな・・・。」
ハルトマンは言った。
「残存している敵の処理はどうしましょう?」
「構うな。」
「こちらには武装が無い。」
「残存している敵は、この北極から脱出できずに凍死するだろう。」
一件、冷酷非道な会話に聞こえる。
しかし、任務の内容が特殊である故に助ける手段もない。
見逃す位しか出来なかった。
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