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「一番砲搭射撃用意よし。」
「主砲、撃ちぃ方始め!」
敵艦隊との距離が6万メートルになったところで、大和は主砲の試射を行った。
「ドォーン」
「弾着距離測定開始!」
大和の艦橋の上には、砲弾の弾着距離測定機が取り付けられている。
後にNikonとして有名な会社が開発した測定機だ。
「弾着!」
敵一番艦の周囲に水柱が乱立し、その水柱までの距離を測定した。
「距離測定完了。」
「交互撃ち方を始めます。」
距離の測定が終わると、攻撃の方法を砲術長が艦内電話で艦長に伝えた。
「ドォーン、ドォーン、ドォーン」
先ほどの衝撃が倍増し、艦上で地震が起きた様な錯覚を生み出す。
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