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「味方の戦闘機隊が迎撃を開始。」
「我が方が優勢なり。」
敵の戦闘機と混戦している味方を誤射しないように、機銃や高角砲は爆撃隊のみを攻撃する。
「取り舵30度!」
爆弾を避ける為に回避運動をしながら、伊藤はオアフ島の宇垣司令と連絡を取った。
「宇垣司令、この海戦は罠かも知れません。」
「ヒュゥー、ドバァーン」
爆弾が大和の至近で爆発し、爆弾が爆発した衝撃で船体が揺さぶられる。
「何故その様に推測する?」
「それは、敵艦隊の戦艦の数が報告されたものより“少ない”からです。」
「別働隊を対処できるほどの余裕は残されておらず、我々は目の前の敵を抑えるので精一杯です。」
そう伊藤は宇垣に言うと、オアフ島を放棄して撤退する準備をしておくべきだと具申した。
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