歴史の惨禍｢日本編｣

太平洋

敵は“わざと"味方に艦隊を発見させて艦船の数を数えさせて、“艦隊による二方面同時攻撃"だと思い込ませた。

後は敵の主力である戦艦と戦闘機を封じれば、何の障壁も無く爆撃機がオアフ島を襲うことが出来る。

艦隊による二方面同時攻撃だと思った時点で、既に日本は負けていたのだ。

｢爆破！｣

機密書類を焼却して島に残っていた味方の避難が完了すると、宇垣は洋上で爆破スイッチを押して爆薬を爆発させた。

｢ドッドーン｣

オアフ島の様々な施設から火の手が上がり、洋上からだと巨大な松明のように見える。

大日本帝国初となる占領地のオアフ島は、再び敵の領土になってしまった。