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敵と交戦していた海軍の戦闘艦艇は、オアフ島から撤退する輸送船や艦艇を守った後・・・。
ミッドウェーまで撤退するために、防衛戦に徹しながら戦線を離脱した。
「ダン」
伊藤は怒りを消化できず、目の前に置いてあった机を拳で強く叩いた。
「艦長、宇垣司令より通信が入りました。」
その通信士の報せを聞いた伊藤は、机に置いてあった帽子を被り艦橋へ向かった。
「我々はミッドウェーの基地まで無事に避難する事が出来た。」
「艦隊に被害は無いか?」
「ありません。」
「敵も必要以上の攻撃は無駄だと判断したのか、追撃を止めてオアフ島に戻っていきました。」
「そうか・・・。」
「私はオアフ島の被害を報告する為に帰国する。」
「敵に僅かでも動きがあれば、すぐに報告してくれ。」
宇垣は伊藤と話した後、日本に向かった。
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