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「この戦争も終わりを迎えようとしています。」
「ここで一気に攻めてしまった方が、我々にとって都合が良いのでは?」
そうヒトラーは山本に尋ねた。
「確かに我々には切り札が二つ残ってますし・・・。」
「ここで大胆に攻めるのも、悪くない手でしょう。」
「ただ・・・。」
「敵から“竹箆返し”を食らわないとも言えません。」
そう山本は目を瞑って言った。
「竹箆返し?」
「はい。」
「元々、原子爆弾はアメリカが作り出した兵器です。」
「そのアメリカが同じものを作るのは、原爆を奪った我々よりも容易なはずです。」
「あくまで私の勘ですが・・・。」
「ならば気にする必要は無いでしょう。」
「確証が有るのなら話しは別ですが、存在しない話に怯えていては先に進めません。」
「ここは一気に攻勢に出てしまいましょう。」
そうヒトラーは山本に言って、攻勢に出ることに拘った。
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