二国の決断

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「服が破けておりますが、お怪我はありませんか?」 そう山本がヒトラーに尋ねると・・・。 「着替えずに来ただけですので、どこも怪我はしていません。」 「ただ、このままでは会議を行いたくないのですが・・・。」 「着替える時間はありますか?」 「たっぷりと時間はありますので、時間を気にせずに着替えて大丈夫ですよ。」 先程の騒ぎが嘘だったかのように、ヒトラーと山本は冷静に話していた。 数分後・・・ 着替えてきたヒトラーが席に座ると、山本は会議を始めた。 「大西洋では新型の妨害兵器による被害が増え続けています。」 「貴国でも開発中の、“アルミ箔”が使われたようです。」 「妨害兵器・・・。」 「ええ。」 「この妨害兵器を封じる手段があれば、我々としては楽になるのですが・・・。」 あらかたヒトラーが自国の事を話すと、山本が日本の状況を伝え始めた。
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