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吹雪が激しくて微かにしか見えないが、こちらに向かって黒い物体が近付いてくるのが分かる。
「味方の爆撃隊か?」
基地に居た人間が、敵かどうかを確認する為に通信施設へ向かい・・・。
「こちらモルタナ、アイランド聞こえるか?」
暗号符丁で呼び掛けると、相手から返事が返ってきた。
「こちらアイランド、機体に異常が発生した。」
「着陸の誘導を頼む。」
そう返事を聞いた兵士が、慌てて滑走路へ誘導する電灯を点灯させると・・・。
「地上からの合図だ!」
「行くぞ!」
ライトが点灯した事を確認して、ハルトマンは基地への侵入を試みた。
「あれは味方ではない!」
「あれは敵だ!」
地下の施設から飛び出してきた男が、兵士に向かって叫んだが・・・。
すでに手遅れであった。
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