海上の鱗粉

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間合いに入って龍の刀が横なぎに払われる それを白夜は跳んで避けると、龍の頭上から槍を突出した 突出された槍はそのまま上へ振り上げられた龍の刀で払われ、龍の横に突き刺さる 白夜「…っ」 龍はそのまま飛び上がって、刀を手元へ引き寄せると突きを繰り出す 白夜がニッと笑った 次の瞬間、龍の視界から白夜が消える 龍は咄嗟に後ろへ刀を振り下ろした そこへ、突き刺さった槍を手掛かりに地面に降りた白夜が拳を突出した 白夜「破っ!!」 拳と刀が触れあった部分から空気が震える それは目に見えない波の様に刀全体に広がった 「!?」 一瞬、龍の瞳が見開かれた後、木刀が中央から折れた 無理な体勢で刀を振るった龍はそのまま、勢いで後ろへ飛ばされる それでも綺麗に着地した 龍「まさか白夜が気功術使えるとはな…」 白夜「龍兄こそ、よく気付いたじゃん」 息を詰めて成り行きを見守っていた観衆から、どよめきが生じた 当然だ、大の大人相手に9連勝した龍と白夜みたいな子供が互角に戦っている
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