旅立ち

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大きな建物が立ち並ぶ街の中、一つの馬小屋の前に龍はいた 手には小さな水の玉が握られていた そこから綺麗な女性の声が響く ?『そっちはどう?器は手に入りそう?』 声に合わせて透き通る水に波紋が生まれる 龍「あぁ、むしろ向こうから飛び込んで来てくれそうだ。魔力、戦闘力ともにまずまずだしな」 ?『そう、良かった。こっちはまったくダメ。そろそろ移動するわ』 その声を最後に水の波紋は消えた 龍は水の玉をそっと握り締める 次に手を開いた時、その手には水滴の一つも残っていなかった
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