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とある商人の屋敷
…のとある中庭
?「~~っ、もう無理!」
少年はドサッとその場に座り込んだ
そこに黒い影が被さる
?「こらこら、旅に出たいだなんて、こんなんじゃ全然、体力足りないぞ」
?「魔族の龍と人間の俺を一緒にするなよ」
龍「魔族も人間も関係ないぞ、体力があるに越したことないし。あとは紅砂の旅のペース次第だけどな」
紅砂「むぅ…、それはそうだけど」
龍は座り込む紅砂の頭をぽんぽんと叩く
そして、紅砂の後ろでずっとこちらを睨み付けるもう1人の存在に声を掛けた
龍「さて、晶羅。お前はかかって来ないのか?」
無言で立ち尽くす影はスッと手を前に出した
その手に突然、橙色の光球が生まれる
晶羅「……フレイム」
詠唱なしで呪文を唱え、炎を放つと同時に晶羅は龍に向かって駆け出した
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