海上の鱗粉

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「……強ぇ」 「誰だよ、あの兄ちゃん…」 屋上に出た俺達はまず、そんなどよめきを耳にした 紅砂「…?」 白夜「誰か強い奴でもいるのか?」 白夜が近くにいたおじさんに声を掛ける おじさんは一瞬、…恐らく白夜の瞳と髪の色の珍しさにに…ポカンとした後、思い出したように会場となっている広場を指差した 「あぁ、あの兄ちゃんだよ。これで連続9勝目だ。今回の優勝はあの兄ちゃんかもな」 そう言うおじさんの言葉を聞きながら、俺達は広場を見た そして、一時停止した 晶羅以外… 晶羅「…龍……」 そう、そこには常の真剣ではなく木刀を構えた龍がいた
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