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白夜と龍の戦いは予想以上に白熱していた
白夜「飛翔脚!」
龍が凪いだ刀(今度は龍がいつも使う真剣)を避ける様に白夜が上に跳んだ
その高さが普通じゃないことからも気功術を使ったのが分かる
龍「っ!」
白夜を目でおった龍は息を詰らせた
太陽がもろに白夜と被っている
いや、最初からそれが狙いだったのだろう
龍は咄嗟に右に跳ぼうとしてそこでもまた動きを止める
ドスッ
一瞬の後、龍が跳ぼうとした先に銀の槍が突き刺さった
「裂破!」
止まった龍の頭上から声がする
次の瞬間、龍を中心に轟音と煙が立ち上ぼった
周囲から歓声が上がる
ただ、中の様子は煙のせいで見えない
その煙から真っ先に飛び出したのは無傷の龍だった
「さっすが龍兄♪」
煙の中から白夜の声がする
一瞬、強い風が吹いて、払われた煙の中は凄い状態だった
白夜を中心に木製の甲板にクレーターが出来てる
………器物破損はやめましょう
龍「白夜がここまでやれるとはな、」
あ、龍なんか楽しそうだ
また、二人がそれぞれの武器―槍と刀を構えた瞬間、ふわりとさっきの甘い薫りが漂った
紅砂「………え?」
次の瞬間、俺の意識は本当に突然、闇の中へ落ちていった
隣でもドサリ、と何かが倒れる音がした
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