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白夜「全てを吹き飛ばす風よ、此の地にわだかまる物を吹き飛ばせウインドウ!」
白夜の詠唱により生まれた風が甘い薫りを押し流して行く
それでも詠唱は止まらない
次の詠唱を始める白夜の左腕が光だした
そこから、淡い緑色の光の文字が零れ出る
白夜「全てを癒す風よ、安らぎの風を此処へ………」
最後の方を声にならない音で呟いた白夜に呼応し、先程の力強いものとは違う穏やかな風がその場を包み込んだ
青龍の力でほぼ完全に浄化されていた毒が、それまでとは比べ物にならない早さで体外へ押し流されていくのを感じた
青『………この力…、まさか!?』
龍「…………青?」
驚いた様子の青に周りの様子を伺っていた龍は怪訝そうな声を掛ける
青『……いや、でも……そんなはず……』
かけた声は何かをぶつぶつ呟く青には届かなかったらしい
ふぅ、とため息を吐いて、白夜の一部始終を見ていた龍は…、今、起きたことにした
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