始まりは
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そんな静寂の中、キリエとネロは仮の住まいへと歩いていた。 『悪魔もほとんど現れなくなったってのに、どうして家に引きこもってるだ?』 ネロは右手に視線を落とす。 『ネロは聞いてない?』 『何を?』 『今日、教会に来た人達が噂してたんだけど…フォルトゥナ城の近くの洋館に悪魔が住み着いてるって』 『その悪魔が夜な夜な誰かを探して町を徘徊しているらしいの』
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