三太

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  答えきれないでいるとさらに言葉が続いた。 「怒られてすっきりしたかったんでしょ? 誰かに許して貰いたかったんでしょ? 嫌な気分を背負ったままじゃきついから」 「そ、そんなことありません!」 そこまで言われて反発したが先生は動じる事無くじっと僕を見つめていた。 そして 「嘘よ。あなたは楽が好き。まぁ人間ならたいていはそうね。 あ、悪いことじゃないのよ。当たり前のことだから。 だけど向き合わなきゃいけない時もある」 そう語りかけてきた。
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