会場。

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「あはは……着いちゃったね」   妃奈は悲しそうに笑った。   「うん……着いちゃった」 「ははっ、なんで中学生のオレ達が参加しなきゃいけないんだろうな…」 「………しょうがないだろ。 主催者があんな奴なんだから…」 「………狂ってるよ!!」     しずく、緋音、セツ、夜徒が言った。           ふと、5人の眼から涙が溢れた。     「なんで……みんな泣いてるの?」 「……妃奈だって、泣いてるじゃない…グスッ」 「なんでだろ……僕達、なんで泣いてるんだろ…」 「………もう…行かなきゃダメみたいだぜ」 「そうだな……」       涙が溢れて、前が見えない─  仲間が死ぬかもしれない─   自分が死ぬかもしれない─               だから─  涙が溢れたんだろう─  
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