二人で王様ゲーム

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 とは言ったものの……。 「どうしたの、結城くん? 早く命令、して?」  妙に艶かしい瞳で、センパイが懇願してくる。……なんだこのシチュエーションは。 「私、どんな事でもするよ……? ねぇ、王様……? 命令、して?」  か、可愛い。上目遣いでそんな事を言われたら、ドキドキしない男はいないだろう。俺ももちろん、例外ではない。 「じゃ、じゃあ」 「じゃあ……?」 「か、肩揉みを」  煩悩をなんとか押さえ込み、俺は言った。こんなところで、理性を崩壊させるワケにはいかない。お、俺は健全な学生であるからにしてだな。こんなところで間違いを犯すような、破廉恥な事はしてられないんだ。 「う~……甲斐性なし」  センパイはなにやらぶつぶつ言っていたが、しぶしぶと俺の肩を揉みはじめた。 「あー、気持ちいいですよ先輩。そこ、ああ、いいですね~」  パソコンを長時間使っていたのだ、そりゃ肩もこるさ。
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