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そそうだよな。あれだけ大企業だもんな。この位なんだよな……。
分かってはいても、手ぶらでその姿を直視したことが無かったので衝撃的だ。
いつもは、家の窓からとか、写真とかからで。
「……ふう……はあ」
先ほどの深呼吸が効いたのか、逆に心臓が落ち着きを取り戻していた。
俺は門から玄関までの長い距離をたどたどしい足取りで歩いていった。
「入団試験に受験する皆さまは、こちらからご入場お願いします!」
警備員に似ているような人物が、たくさんの人を誘導していた。連れられた先はどうやら受付らしい。大勢の人が「受付」で用をしていた。
「……ああ、なるほど」
私服の人は、俺と同じ受験生ってことか……。
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