第1回 ユメ

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……はっ。 「またこのユメ……」 ボケッとした頭を頑張って回転させ、今の自分の状況を確認した。 「ウィルー!起っきって!」 ドンドンと部屋のドアを叩く音と共に、威勢のいい声が聞こえた。 朝の光が眩しい。 いつの間にか半開きになったカーテンを見上げながら俺は目を覚ました。 「んう……」 上半身を無理やり起こして起床。 「……うるさいな……」 ベッドの上の時計を見る。 「……」 そんなに今は早くないことが分かった。 「もうこんな時間なのかよ」 のっそりと壁にかけてある制服を取り外し、パジャマを脱いだ。 それにしても……。 「言っていた通りに来たのか……」 あいつが本当にこの時間俺を起こしに。 まさか本気だったとはなあ……。
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