第1回 ユメ

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約束を守っている彼女に感嘆の言葉を出した。あくびをしながら玄関のドアを開ける。 あふあっ。 「あ、来た来た。おっはよーウィル!」 制服を全て着こなし、ドアを開いた俺に元気よく挨拶をする彼女。 「おはよ……」 ……朝からものすごい元気だなあ。朝飯食べくてもいいんじゃないか? ……ったく。 まあ……あんたのおかげで悪夢から逃れることが出来たけど。 「ちゃんと来たわよ!……あはは!バカみたいな顔して」 「……」 なんて感謝の気持ちは一瞬にして消えた。 母さんが死んだ。 首吊り自殺で死んだ。 何で若いのに死んでしまったのだろう。 原因は誰にも分からなかった もちろん俺たち2人にも。
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