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首が空を舞う。
夕日に照らされた草原は赤く広がる。
波を作るように風に揺られ草がサラサラと優しい音色を奏でる。
草原には、さらに濃い紅いろが広がっていた。
鋭い刃物に切り落とされた化け物の頭が二つ。
紅の中に立つ少女の手には細く長い一本の美しい刀。風に少女の髪がゆれ、目から溢れた涙が風に運ばれる。
「殺してしまった・・・。」
刀が力の抜けた手から地面へと落ちる。
刀身は地面に刺さり空夜を写す。
血に汚れた手を見つめながら空夜は、声を殺し草原の中で静かにないた。
背後に近付く気配にも気付かず・・・。
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