905人が本棚に入れています
本棚に追加
母の声は、優しく。
父の声は、守る様な。
まだ、赤ん坊の弟は、柔らかい光の様な“気持ち”が、
口から出なくても、心、頭の中に、感じる事が出来た。
それは、自分にとっては当たり前の日常。
3歳の、冬。
初めて感じた“感情”に、
それは今思えば、
“恐怖”
“怒り”
“苦しさ”
そんな“負”の感情。
俺はパニックを起こし、泣き叫んだ。
暗闇に、独り居る様な感覚。
幼い自分には、判らなかった。
伝える事が、
出来なかった……。
最初のコメントを投稿しよう!