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毎日の事で慣れた手つきで寝癖を直すと朝食を食べに戻った。四人掛けのテーブルの用意された席に座ると箸を持ち一口食べた瞬間チャイムが鳴る。
『ほら、花梨ちゃんのお迎えよ!』
母が言うと元気な声と共にリビングのドアが開く。
『おはようございます』
背中まで伸ばした黒髪は綺麗にブローされていて頭には白いリボン。規定の制服をきちんと着こなした彼女に見向きもせず朝食を胃に流し込んでいた。
『おはよう、花梨ちゃん。ごめんね、毎朝』
『いいえ、遅刻したら私が色々言われるから…』
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