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いつものように学校へ行く。クラスが花梨とは違うからだいたい放課後顔を出しに来る花梨を見つけて一緒に帰っていたが今日は買い物に行くと行っていたから一人でのんびり帰ろうと思っていた。
『柚~珍しく一人?』
教室を出ようとすると後ろから声を掛けられる。振り返ると柚より少しだけ背が高く細い目尻の男子生徒。高野葵が声を掛けてきた。
『葵…何だよ』
彼、葵とは高校に入学してからの悪友だ。特に気を使わなくていいところが楽だと思っている。
『こないだ話した本いつ持ってくんの?』
『あぁ…悪い、忘れてた。取りに来るか?』
意地悪な表情で言う葵に悪びれた様子もなく答えると小さくため息をつきながら肩に手を置く葵。
『チョコ奢りな』
『お前…好きだな』
葵は大の甘党。特にチョコレートが好きで何かといえばチョコを買わされている。まぁチョコ買うだけで動いてくれるだけ安いというかありがたいのだが。
途中のコンビニでチョコを含む菓子を買うと自宅へ向かった。
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