王子と姫1

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王子と姫1 ―教室の一角の女子グループの会話― 「ねぇねぇ聞いて!芦川くんが今日の理科の合同実験でさぁ、三谷と同じ班だったんだけどね、 三谷が重りにするためのコンクリートブロック運ぶときに躓いたのを、颯爽と助けたの!もーかっこよくって!!」 「流石芦川くん!三谷羨ましすぎ!」 「でも他の女子だったらムカつくけど三谷だったら許すかな」 「あ!わかる! でもホントあの二人仲良いよねー」 「そうそう!あんなに性格違うのに」 「性格といえば、三谷ってなんか変わったよね」 「うんうん。なんてゆーか…やさしくなった」 「えーもともと優しかったけど。んー」 「可愛くなった!」 「「「あははっ!そーかも!」」」 「いつからかな?」 「5年の二学期くらいじゃない?ほら三谷の親が離婚してから」 「それでかなぁ」 「でもさ!芦川くんが転校して来たのも5年の二学期じゃない?!」 「きゃあ!芦川くんが、三谷が可愛くなった理由?!」 「それってやばくない?!」 「でもでも!芦川くんと三谷ならありあり!!」 「他の女子に取られるくらいなら三谷と!みたいな?」 「きゃー!」 「この話しばれたらヤバくない?!」 「じゃあじゃあ今後は王子と姫でよくない?」 『芦川くんが王子で、三谷が姫!!』 教室のすみで一致団結している女子達の話しを 教室で読書していたがために全て聞いてしまった宮原は 大きなため息をついたのだった………… ___________________ 会話のみって楽しい! えっと、王子と姫は一話完結型っぽく 続く予定です🌷
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