85人が本棚に入れています
本棚に追加
――。
――――。
――――――――。
真紅「蒼星石を庇った時、実はけっこういいのを貰っちゃってたのよ」 ジュン「なんだよ、あの時はなんともないって言ってたじゃないか」 真紅「あの時はまだ私が動かなくなるなんて思わなかったのよ。それに、」 ジュン「それに?」 真紅「心配はかけたくなかったの」 ジュン「お前……」
真紅「異変に気付いたのは昨日よ」 ジュン「昨日……」 真紅「ジュンはいつも起きるのが遅いから知らないけれど」 真紅「私はいつもより2時間遅く起きたの」 ジュン「おい、それってただの寝坊じゃないのか?」 真紅「人間といっしょにしないでちょうだい。あなたじゃないんだから」
真紅「起きようと思えばいつも通りに起きれるはずなのよ。でも、それができなかった」 真紅「ローザミスティカがじょじょに私の体から抜け始めてるせいで、力が足りなくなってきているのよ」 ジュン「……」 真紅「しかし、起きれないのは私だけじゃなかったのだわ」 ジュン「まさか……」 真紅「雛苺よ」
最初のコメントを投稿しよう!