雛苺

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雛苺

ジュン「なんであいつまで」 真紅「忘れたの? 彼女は私を媒体としてあなたに力を貰っていたのよ」 ジュン「あ……」 真紅「私よりも雛苺の方が動かなくなるのが早いのだわ」 ジュン「おい、具体的な時間はわかるのか?」 真紅「私は明日か明後日くらい。雛苺は……」 真紅「今夜よ」 ジュン「そんな……」 真紅「悲しいけど、これが現実なのよ」 ジュン「なんで、なんでお前はそんな冷静にいられるんだよっ!」 真紅「冷静? あなたはそんなふうに見えるのっ?」 真紅「私だって恐いのよ! 楽しかった日常があと1日や2日で終わるなんてっ」 ジュン「ごめん……」 コンコンッ。 突如扉をノックする音が鳴る。 ジュン「……誰?」
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