・目覚め・

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そこにいたのは、見覚えのない人。 焦げ茶の髪と同じ色の瞳を持つ人。 その人は私を見るなり、驚いたのもつかの間、突然、抱きしめて来た。 「………あ、」 「…っ…良かった…」 私を抱きしめながらその人は小さな嗚咽と共に呟く。 されるがままの私は呆然としながらもその人の背中に手を回す。 その手でそっと背中をさすれば、今以上に強い力で抱きしめられる。
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