殺人鬼

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呆然としていた形吏たちは遺族たちの悲嘆にまみれたどよめきによって、自らの職務を思い出した。 奴の口をふさがねば。 いますぐ刑を執行せねばならない。 形吏たちは絞首台の床が開くレバーを、いつもとは異なり、迷うことなく引いた。
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