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それからというもの、俺たちは今までの時間を埋めるようにずっと一緒にいた。
お互い仕事で忙しい時期であっても、極力時間を作り会うようにもしたし、6人での仕事の時もよく話すようになった。
そんな俺たちの変化に1番に気付いたのは、上田だった。
「なぁ、赤西…」
「あ?何、上田」
俺の名前を呼んだコイツは、ただ俺と亀を交互に見て、ニヤニヤしながら
いや~、べつに?
と笑った。
聖としゃべってたかめも上田の視線に気付いたらしく、きょとん、とした目で俺たちを見ていた。
「安心した。」
不意に、上田は言った。
え?と上田を見ると、穏やかな笑顔で俺たちを見ていた。
「亀もおまえも。ちゃんと通じ合えたんだな。」
これでも一応心配してたんだ、と上田は笑った。
「うん…ありがと」
コイツはいつも、メンバーの変化にいち早く気付く。
さすがだな、といつも思う。
そしてそのそばにはいつも中丸もいた。
きっとKAT-TUNのことをしっかり見て、誰よりも思ってくれてるのだろう。
女王様とヘたれのくせに、この2人には敵わない。
上田はソファに座っていた中丸の隣に座った。
きっと上田は俺たちの変化を中丸に伝えているのだろう。
中丸も優しい笑顔になって、俺と亀を交互に見た。
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