トイレの花子さん

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久しぶりに感じる登校路。 それもそうだろう。 メリーさんが居候し、貞子も勝手に敷地内に井戸を作って住み着いているのだから。 もう信じられない。 有名な怪談に登場するお化けが住み始めたのだから。 ふと、物音がした気がして、鞄のジッパーを開いた。 「あ………」 メリーさんだ。 メリーさんがうずくまるようにして鞄の中に隠れていたのだ。 「えへへ……見つかっちゃった」 「見つかったじゃねえよ、まったく……。まぁいい。いいか?いいって言うまで喋るなよ?」 「はぁい♪」 俺らに伝えられているメリーさんとは全然違うような笑顔で、メリーさんは答えた。
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