967人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
久しぶりに感じる登校路。
それもそうだろう。
メリーさんが居候し、貞子も勝手に敷地内に井戸を作って住み着いているのだから。
もう信じられない。
有名な怪談に登場するお化けが住み始めたのだから。
ふと、物音がした気がして、鞄のジッパーを開いた。
「あ………」
メリーさんだ。
メリーさんがうずくまるようにして鞄の中に隠れていたのだ。
「えへへ……見つかっちゃった」
「見つかったじゃねえよ、まったく……。まぁいい。いいか?いいって言うまで喋るなよ?」
「はぁい♪」
俺らに伝えられているメリーさんとは全然違うような笑顔で、メリーさんは答えた。
最初のコメントを投稿しよう!