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残り6人。
しかし、4人目を倒してしまったがために、私は円の1部の状態になっていた。
一斉に狙われる。
派手な攻撃。
それは炎や水、雷、風などだった。
滑り込むように中心へと戻る。
「身のこなしはさすがと言うべきですな。我が部下に欲しい逸材ですぞ」
ナイルは嫌味ったらしく言った。
少し、頭に来たかも。
私は攻撃と攻撃の間が空くわずかな時間を狙い、1人に手をかざす。
そして、そいつの目の前で爆発をさせた。
残り5人。
出来れば使いたくなかった。
魔法。
さすがにナイルから余裕が消えた。
ナイルも魔法使い。
魔法と魔法では、周りへの被害が過ぎてしまう。
素早く片付けたい。
決め技に隠しておきたかった。
だけど、見られてしまったものは仕方が無い。
ナイルは一流のソーサラー。
そこら辺の魔法を見せた所で、何の驚きも無いだろう。
私は他の5人も、同じ様に倒していった。
「ふん! 使えませんな!」
ようやく、ナイルは立ち上がる。
「あなたのお声をお聞きしたい。力ずくで……でしょうなぁ」
ゆっくりとこちらに向かって来る。
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