第1話:「興味が無いわ」

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「ある種族は興奮すると、限界以上の力を発揮させる……バーサーカー……」  ナイルは大の字に倒れたまま、話を続ける。 「だが、長く続けると体に負担が掛かり、自分自身を壊してしまう、諸刃の剣……」  そして、ナイルはそのままの体制で、踵を軸にして起き上がった。 「血をたぎらせ、それが髪や瞳に現れる……。なるほど……リリー王女の金色の髪がピンクになっているわけですな」  ナイルには私の打撃が効いていない様だった。 「血を自在に操り、イミテーションもこなす……。なるほど。最強だ……」  その最強を目の前にしている割りには、まだ余裕じゃないの。 「どうですか? 私と手を組みませんか?」  ナイルは足を動かしている。  何かを書いて……? 「さっきも言ったでしょ?」 「残念ですぞ……」  そして、ナイルが両手を合わせた。  ナイルの足元から光が溢れる。  それは魔方陣を描いた。  ヘキサグラム!? 「なぜ私が1ヶ月で、トップになったのか、お分かりか?」  召喚!?  いえ、憑依!? 「これならイミテーションも不可能ですな……。最後だ! 私の元に来い!」
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