第1話:「興味が無いわ」

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 私は町の人たちに連れられて現場へと向かった。 「退け退け~! 頭が高いわぁ~! ドン・ナイル様のお通りだぁ!」  ドン・ナイル。  一月前にこの町に来て、ソーサラーのトップとなった。  初めて会う。 「退け! 頭が高いわ!」  先を行く使用人が、道を開けさせる。  頭が高いと、地面に座らせ、それをしないと蹴るなどの暴力を振るう。  わざわざこんな所に来なくても良いのに……。  私は使用人の前へ立ちはだかった。 「お止め下さいませんか?」  一応笑顔で言ってみる。 「何だ? お前は!? 町人風情が、調子に乗るなよ!?」  使用人は私を睨み付けた。 「これ! 止さんか! その御方はリリー王女様だぞ!」  そう言って現われたのがナイル。  数人が担いでいる椅子に座っている。  お神輿。 「あわわわわ……」  使用人は腰を抜かしてしまう。  私は自慢の金髪を手で跳ねあげた。  髪型はポニーテール。  私的にはポニーよりもホースと言って貰いたい。  それくらい長く、手入れも怠っていない。  私はナイルを見た。 「部下が失礼をしたようで申し訳ない」
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