第1話:「興味が無いわ」

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 深夜、私はナイルの屋敷に侵入する。  広い敷地。  しかし、見張りはおろか、生き物の気配すらない。  そして私は、建物を飛び越え、中庭に着地をする。 「待っていましたよ。やはり、行動が早いですな……」  誘われた。  中庭に通じている、ベランダにて、ナイルが椅子に腰掛けていた。  ショーでも始まるかのようね。  しかし、それは的中した。  ナイルは中指を弾き、パチンと音を立てる。  すると、黒装束姿の何者かが、どこからともなく飛び降りて来た。  あれは……。  東洋の――和の国の忍者とかいう輩……。 「楽しませて下さいよ」  ナイルはニヤリと笑って言った。  私は一瞬にして囲まれる。  素早い。  鎖鎌……。  目を閉じ、10人の場所を把握する。  そして、呼吸を読む。  来るのは1人……。  他の2人が私の動きを止める役。  2人が鎖鎌で仕掛けて来るのと同時に、私へ攻撃を仕掛けて来る1人を迎え撃つ。  空振る鎖鎌。  不意を突かれ怯む1人。  可哀想だけど、喉仏を潰させて貰った。  残り9人。  ナイルはまだ余裕だった。
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