第1話:「興味が無いわ」

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「ピンク色の長い髪、そして、東洋の……チャイナドレスと言うヤツですかな? お顔が拝見出来なくて、残念ですぞ。バタフリー」  ナイルの方を向く。  もちろん、わざと隙を作った。  今度は2人同時に飛び掛かって来る。  1人はクナイ。  1人は鎖鎌。  ごめんなさいね。  来ると分かっていれば、避けるのは簡単なの。  私は鎖鎌を弾き、クナイを蹴り、2人に当てる。  2人同時って……、善し悪しね……。  これで残りは7人。 「華奢ですね……。どこにその様な力があるのやら……」  ナイルはまだ傍観者だった。  次は、敵の動きが少し違った。  全員が広がり、間合いを取る。  中距離攻撃。  獲物は多角に尖っている手の平サイズの鉄製の円盤。手裏剣。  そして、爆弾と……術?  魔法の様な物ね。  私は再び目を閉じる。  手裏剣は躱したり、掴めばいい。  狙いは爆弾。  爆発で発生する煙に紛れたい。  掴んだ手裏剣を、投げる寸前の爆弾に当たるように返す。  そして、素早く移動。  背後から1撃を加える。
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