12人が本棚に入れています
本棚に追加
「ピンク色の長い髪、そして、東洋の……チャイナドレスと言うヤツですかな? お顔が拝見出来なくて、残念ですぞ。バタフリー」
ナイルの方を向く。
もちろん、わざと隙を作った。
今度は2人同時に飛び掛かって来る。
1人はクナイ。
1人は鎖鎌。
ごめんなさいね。
来ると分かっていれば、避けるのは簡単なの。
私は鎖鎌を弾き、クナイを蹴り、2人に当てる。
2人同時って……、善し悪しね……。
これで残りは7人。
「華奢ですね……。どこにその様な力があるのやら……」
ナイルはまだ傍観者だった。
次は、敵の動きが少し違った。
全員が広がり、間合いを取る。
中距離攻撃。
獲物は多角に尖っている手の平サイズの鉄製の円盤。手裏剣。
そして、爆弾と……術?
魔法の様な物ね。
私は再び目を閉じる。
手裏剣は躱したり、掴めばいい。
狙いは爆弾。
爆発で発生する煙に紛れたい。
掴んだ手裏剣を、投げる寸前の爆弾に当たるように返す。
そして、素早く移動。
背後から1撃を加える。
最初のコメントを投稿しよう!