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「面接はいつでも嫌なものだ。雇ってくれなければいいのに」
とはいつも思う。しかし働かざるもの食うべからずと彼は思っている。いくら病んでいるとしても働く事も当然だと思っていた。
障害者年金というお金も貰ってはいたが、当然それだけでは足りないし、十分な額を貰っているから、もう少し働けば良いだけだと思っていた。
彼の場合は生活保護を受けた方が暮らしは楽なのである。そしてその「資格」というとおかしいのだが、十分な休息をとるべき時期に彼は差し掛かっていた。
しかし彼は生活保護は最低だと思っていた。実際は彼の方が生活保護以下なのであるが、自覚が無かった。
そして思った。
「老け顔は特っていうのは長年嘘だと思っていたけれど、本当だった。ここ何年かで実年齢と同じか、若く見られることが多い。あれは本当だったんだ」
「昔読んだ井上ひさしさんの小説に『ジジイ』とかいうあだ名の少年が出て来て自分そっくりだと思ったけど、あの少年の、その後を知りたい。
今は小説どころではないが」
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