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トイレにつくと、掴んでいた腕を離し、綾菜ちゃんと向き合う。
綾菜ちゃんの顔をみると赤くなって目がトロンとしている。
やはり大分酔っているようだ。
冷静な綾菜ちゃんだったら間違いなくあんなみんなに疑われるような真似はしないだろう。
「綾菜ちゃん! どうしたの?! だめでしょ?! みんなの前であんなことしたら! イタズラメールからやっと落ち着いてきたのに……!」
あたしはトイレの外に聞こえないような小さい声で綾菜ちゃんを怒った。
「…………だって……」
綾菜ちゃんは少しむくれてつまらなそうに呟いた。
「『だって』何……?」
あたしは中々その先を話そうとしない綾菜ちゃんに、続きを催促するように問い詰める。
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