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「ご~め~ん! あたしもさ……、綾菜ちゃんと全く同じ気持ちだったからつい嬉しくて……。 今日は二人でゆっくりすごそうね!」
あたしは綾菜ちゃんの頭のうえにそっと手を添え、笑いかけた。
「……はい」
綾菜ちゃんは、自惚れでなければ頬を染め幸せそうにほほえんでいるように見えた。
とにかく拗ねたのは直ったみたいだからよかった。
「あ! でも今度はみんなの前であんなことしちゃだめだよ~! わかった?」
「……わかりました」
綾菜ちゃんはあたしの注意に小さく承諾の返事をする。
「よし! じゃあみんなの所に戻ろうか!」
あたしはそう言って、後ろにあるドアの方に体を向けた。
その時、
腕を軽くつかまれた。
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