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「ご褒美って……」
あたしは『ご褒美』という言葉を聞いてドキリとした。
目の前にいるのがもし小さい子供だったならそんなことはなかっただろう。
目の前にいるのが『あの綾菜』ちゃんだからこそ、『ご褒美』という言葉に少し、まぁ、なんだ大人の雰囲気を感じてドキドキしたのだ。
――でも、まさかな……。
「はい! チュー下さい!」
――…………。
――その『まさか』だったーーーー!!
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