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あたしたちが少し歩いた時に早紀が「さよなら」と後ろから叫んだのがわかった。
あたしは後ろを振り向いて手を振り、綾菜ちゃんは軽く頭を下げた。
そして、今はあたしの家に向かう電車に乗るため駅までの道のりを歩いている。
まだまだ時間も9時ごろだし、金曜日ということもあって、人通りは多い。
あたしたちは何を言うわけでもなく二人並んでゆっくり歩いていた。
綾菜ちゃんのほうを見ると僅かに微笑んでいるように見える。
そしたら綾菜ちゃんはあたしの視線を感じたのか、こちらを向いた。
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