②21:30、飲み会後

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制服を来た学生で賑わっている掲示板の前であたしは一人肩を落としていた。 「2年2組……。 うわ~、仲いい人誰もいないじゃん」  青空に桜のピンクがはえるこの季節。 新入生の期待と不安のまじったキラキラした表情とは反対に、あたしの気分は不安一色であった。 というのも、先程あたしが独り言で呟いたように新しいクラスに誰一人として仲がいい人がいなかった。  ――別に、人見知りなわけじゃないけど、さすがに一人も仲いい人がいないのはきついわ……。 そんなことを考えながらぼんやりと掲示板を見ていた時であった。 「もしかして2年2組だったりする……?」 声をかけられたのだ。 声の主のほうを振り返ると、セミロングぐらいの髪の長さで、身長はあたしよりちょっと高い、たぶん165センチくらい?の女の子だった。
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