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「よかった~! あたしも2年2組なんだ~! 仲いい人いないから不安だったんだ! あ、あたし青山香奈って言うんだ。 香奈でいいから」
『香奈』と名乗るその子は心底安心したように屈託のない笑顔をあたしに向けた。
あたしも少し緊張していたけど、彼女の笑顔であたしの緊張がほぐれた。
「じゃあ~……、香奈、よろしくね! あたしの名前は……」
「待った!」
名前を言い掛けた所で香奈にストップされる。
「え、何?」
「あたし、あなたの名前知ってるよ!」
そう言うと香奈はにっこり笑った。
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