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――『変化』
それは香奈のまゆに対する想いだった。
あたしは最初、香奈がまゆが見ていない時でもよくまゆを見つめていることに気付いた。
それは『見ている』のではなく『見つめている』のであり、その視線にはどこか想いがこもっていた。
もしかしたらこの時は香奈はまだ自分がまゆを好きなことに気付いていなかったのかもしれない。
あたしも正直この頃は「まさか」と思っていた。
だけど月日が経つにつれ、香奈のまゆに対する想いは顕著に態度に表れるようになっていた。
香奈はたぶん、この時にはもう自分がまゆのこと好きだって自覚していたんだと思う。
まゆはというと、そんな香奈が抱いている想いなんてこれっぽっちも気付いてないみたいだったけど。
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