‡ 記憶 ‡

3/9
199人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
?「う……ひっく………」 真っ暗な空間に一人の悪魔が迷い込んでいた。 ?「どうしたの?」 その時、声が聞こえた。 その姿を探そうとしても暗闇の中では何も分からなかった。 ?「だれぇ~」 ?「…………朱花」 ?「しゅか?」 朱花「うん。貴方は?」 悪魔は名前を持ってなかった。 ?「小悪魔って呼ばれてます」 朱花「じゃあ、こあ」 小悪魔「え?」 すぐに返ってきた言葉に小悪魔は驚いた。 朱花「こあはどうしてここに居るの?」 小悪魔ははっとして自分が意識を飛ばしていたことに気付いた。 小悪魔「えっと………迷って」 朱花「じゃあ」 朱花がそう言うと小悪魔の近くに裂け目が出来た。 朱花「そこに入れば出れるよ」 小悪魔「あ、ありがとう!朱花。またね!」 小悪魔はその裂け目に入っていった。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!