199人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
?「う……ひっく………」
真っ暗な空間に一人の悪魔が迷い込んでいた。
?「どうしたの?」
その時、声が聞こえた。
その姿を探そうとしても暗闇の中では何も分からなかった。
?「だれぇ~」
?「…………朱花」
?「しゅか?」
朱花「うん。貴方は?」
悪魔は名前を持ってなかった。
?「小悪魔って呼ばれてます」
朱花「じゃあ、こあ」
小悪魔「え?」
すぐに返ってきた言葉に小悪魔は驚いた。
朱花「こあはどうしてここに居るの?」
小悪魔ははっとして自分が意識を飛ばしていたことに気付いた。
小悪魔「えっと………迷って」
朱花「じゃあ」
朱花がそう言うと小悪魔の近くに裂け目が出来た。
朱花「そこに入れば出れるよ」
小悪魔「あ、ありがとう!朱花。またね!」
小悪魔はその裂け目に入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!